ほーりーの野球日記

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井口は7割の道へ?注目の去就は…

  2017年6月20日、球界最年長のロッテ・井口資仁内野手が引退を表明した。これで、また一人の盟主が去ることとなった。

今年の5月25日にはNPB通算250号ホームランを放ち、低迷が続くチームの中で、明るいニュースが舞い込んできたと思っていた矢先の引退発表は、チーム関係者だけにとどまらず、かつてのチームメイトからも引退を惜しむ声が挙がった。

 井口自身、この引退を「起爆剤」と表現しており、現在最下位に低迷するチームにとって奮発要因になればと引退会見でそうあらわした。かつて日ハムの新庄剛志もシーズン中盤で引退表明をしたことでチームが奮起したように、ここからのロッテの戦い方に注目したい。

 

◆注目される今後の去就

 19日で交流戦の全日程が終了し、ペナントレースは今週から通常のリーグ戦が再開した。まだオールスター戦も先に見据える中、早くも井口の去就が注目されている。

 引退発表の翌日の日刊スポーツでは、井口がロッテの次期監督候補の筆頭と報じ、また、日刊ゲンダイソフトバンクの監督候補として最有力としている。以下、それぞれの記事を転載する。

 

球界最年長であるロッテ井口資仁内野手(42)が20日、ZOZOマリンで会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。昨年オフの契約更改の際、球団に残り1年での引退を申し入れていた。今季の残り試合も1軍でプレーを続け、日米通算21年目でユニホームを脱ぐ。球団は実績や人柄を高く評価。次期監督の筆頭候補に挙がっている。(中略)チームメートには、この日の練習前に円陣で伝えた。「厳しい状況だけど、全員で力を合わせて戦い抜こう」と呼び掛けた。借金25の最下位だけに、引退発表を自ら「起爆剤」と表現。「残りシーズン、頑張って、みんなで1個でも上の順位を目指したい」と力強く言った。そういう姿勢もあり、球団からは「功労者というより人として素晴らしい」と評価される。今後について、林球団本部長からは「何も決まってないし、何も話し合っていません。ただ、とても大事な財産。できれば、チームの力になって欲しい」と期待された。25歳以下の若手や長距離打者が育たないチーム事情もある。野球やトレーニングの知識が豊富で、自身がスピードタイプから大砲へのスタイルチェンジにも成功した井口は、格好の監督候補といえる。

「日刊スポーツ」2017年6月21日付より

 

古巣のソフトバンクは、工藤監督が19年までの契約を結んでいる。井口の入る隙はないように思えるが、実はそんなことはない。ある球団OBは「もし、井口が戻ってくるなら大歓迎でしょう」と、こう続ける。

「工藤監督の采配はかねて疑問視されており、最近では専門外の打線も独断で決めることがある。昨季のようなV逸があれば、進退問題になる可能性がある。ホークスOBには小久保や城島らがいるが、いずれも監督にはなれません。小久保は自身の右腕とも頼む人物が王球団会長と折り合いが悪く、釣り好きの城島はすでに漁師に“転職”。現役晩年にチームを振り回した松中も、監督の可能性はゼロ。その点、井口は知名度、人気ともに十分。メジャーでも活躍したので、世界戦略を展開している親会社にとっても、米国でのいい宣伝材料になる。ポスト工藤の最有力候補です」

日刊ゲンダイ」2017年6月21日より

 

◆井口は“7割”の道に?

 毎年、多くのプロ野球選手がグラウンドを去っていく。その中には、井口のようなスター選手もいれば、戦力外通告という悔やまれる形でユニフォームを脱ぐ選手も当然いる。

 今年5月18日、日本野球機構が発表した引退選手の進路状況報告によると、昨年に引退、戦力外通告などで現役生活を終えた選手125人のうち約7割の88人が、独立リーグなどを含む現役続行や指導者、球団職員など野球に携わる道に進んだという。

恐らく、井口も来年のこの時期には、どんな形であれこの7割の中に入ることだろう。ここまでの報道があるように、引退初年度で監督としてチームに戻ってくるのか、コーチなどを歴任した後に監督という道に進むのだろうか。はたまた、日米で活躍したという経歴を活かし、野茂のような先導者としての活動をしている姿も想像に難くない。

 あるいは、残りの3割が進んだ野球関係以外の進路は果たして考えられるのだろうか。うどん屋、会社員、整体師、競輪選手、博物館職員、政治家、農家、お笑い芸人、俳優、スーツアクター…挙げればきりがない。

 私自身の思いとしては、井口にはどんな形であれ球界には戻ってきてもらいたい。ただ、これは再度私自身の思いとして、引退初年度の監督は一考の必要があるのかとも思う。

 井口のようなスター選手が、注目度だけがやたらと高い、ただの“お飾り”にならないように祈るばかりである。

 

出典:「日刊スポーツ」2017年6月21日

日刊ゲンダイ」2017年6月21日

「デイリースポーツ」2017年5月18日