ほーりーの野球日記

ほーりーの野球観察日記

自分の観方で野球を紹介します

侍ジャパンの次期監督

  7月11日、侍ジャパンの次期監督候補に、稲葉篤紀氏の名前が挙がった。

 稲葉は今年3月の第4回WBCや第1回WBSCプレミア12で日本代表の打撃コーチを務め、現役時代にも08年の北京五輪、09年と13年のWBCでも日本代表入りした経歴がある。

 前任の小久保裕紀氏が、これまでに指導者経験がないながらもWBCで日本代表を世界のトップレベルのチームに育て上げた実績がある。稲葉にも監督経験はないが、小久保と同様に最近まで選手だったことに加え、豊富な国際経験が評価され、今回、監督候補として白羽の矢が立ったということだろうか。

 ただ私個人としては、これで本当に稲葉が監督となったらと考えると、些か心配になってしまう。稲葉の監督としての可能性以前の問題として、やはり、代表を背負う監督という職業は、数多くいる監督の中でも、トップ中のトップでなければ務まらないのではないかと、やはり考えてしまうのだ。

 今回は、ここ最近の日本代表で監督を務めてきた人物の傾向から、次の国際大会で日本代表を世界一へ導いてくれる要素を考察し、その上で私が選ぶ次期監督を勝手に推薦したいと思う。

 

◆ここ最近の日本代表監督

 はじめに、ここ最近の日本代表の国際大会での成績と当時の監督を紹介する。以下に、それらを簡易的にまとめた表がある。

年代

大会

監督(就任時年齢)

成績

2017年

第4回WBC

小久保裕紀

ベスト4

2015年

第1回プレミア12

小久保裕紀(41)

3位

2013年

第3回WBC

山本浩二(65)

ベスト4

2009

第2回WBC

原辰徳(50)

優勝

2008年

北京五輪

星野仙一(60)

4位

2006

第1回WBC

王貞治(65)

優勝

2004年

アテネ五輪

中畑清(50)

3位

 

 日本は現在、WBSCがまとめる世界ランキングで1位だ。それにも関わらず、2009年の第2回WBC以降、日本は国際大会で優勝を逃している。

 やはり、こうしてみると王貞治原辰徳両監督の功績が目立つ。人気も実力も兼ね備えた日本が誇るスーパースターが集結し、そのスター軍団を率いるカリスマ性を持った両監督だったように、当時を振り返って思う。しかし、だからと言って優勝を逃した代表監督がそうではなかったというわけではない。問題なのは、彼らがどのような状況下で監督に就任したかということだ。

 

◆優勝を逃した4監督の共通点

 先ほど述べたように、第1回プレミア12と第4回WBCを率いた小久保監督は、監督経験がない。

 ベスト4に終わった第3回WBCを率いた山本浩二監督は1991年にリーグ優勝の経験はあるものの優勝経験はそれのみで、さらに、2005年以降監督業から遠ざかっている。

 4位に終わった2008年の北京五輪で監督を務めた星野仙一は、それまで3度のリーグ優勝を果たすも、2003年を最後に監督業から離れている。

 銅メダルに終わったアテネ五輪を率いた中畑清も、それまで監督としての経験はなかった。ただ、これは長嶋茂雄の離脱による代理監督だったので、配慮の余地があるように思われる。

 ここまでみてきたように、優勝を逃した監督は、①現役の監督ではない中での就任だった②少なくとも5年間は優勝経験がないという2つの点があった。

 

王貞治原辰徳にみられる5つの共通点

 話を王貞治原辰徳に移す。

 王貞治は就任までに巨人とダイエーで4度のリーグ優勝と2度の日本一を経験している。さらに、2003年の日本一を含め、就任までの3シーズンで全てAクラスに入っている。

 原辰徳は就任までに3度のリーグ優勝と就任一年目で1度の日本一を果たしている。足掛け5シーズンでBクラスは2006年の一度しかなく、安定して好成績を収めていた。

 優勝を逃した監督とは違い、両監督とも①就任時に現役監督だった②就任時点で少なくとも5年の監督歴がある③就任時点で少なくとも1度は日本一を経験している。さらに細かな点を挙げると④監督通算勝率5割以上を記録している⑤50歳以上での代表監督就任という共通点もある。

 優勝が2度しかないので、サンプルとしては不十分だということは重々承知している。それを念頭に、以下、ここまでの歴代監督の傾向をまとめた上で、ベストな監督の条件を整理する。

 ①代表監督就任時点で現役の監督であること

 ②代表監督就任時点で5年以上の監督経験があること

 ③代表監督就任時点で直近5年以内で日本一を経験していること

 ④代表監督就任時点で勝率が5割を上回っていること

 ⑤代表監督就任時点で50歳以上であること

 

◆現時点で最も適任なのは栗山英樹監督?

 それを踏まえ、実際に誰が侍ジャパンの監督として、「傾向上」適任なのかをみていく。

 現時点で監督は12人いる。条件①として、この12人の中から選ぶこととする。次にこの12人の中で5年以上の監督歴がある人物をピックアップする。この時点で残るのは、日ハムの栗山英樹監督、ロッテの伊東勤監督、楽天梨田昌孝監督の3人に絞られる。この3人で直近5年以内に日本一を達成しているのは、栗山監督になる。なお、伊藤監督は2004年にリーグ優勝、梨田監督は2001年と2009年にリーグ優勝を経験している。勝率については、昨シーズンまでで考えると3人とも5割以上の勝率を記録し、その中でも栗山監督は勝率.541でトップだった。年齢については、全員50歳を超えている。

 

 結論が導き出された。5つの条件に当てはまる人物は、北海道日本ハムファイターズ栗山英樹監督だ。次鋒として梨田、伊東監督が挙がるが、今シーズンの成績から見るに、梨田監督が一歩リードだろうか。

 

 私が勝手に侍ジャパンの次期監督として推薦するのは、栗山監督ということで、筆をおくことにするが、今回の監督人選がどのような結果になっても、野球ファンとして、ただ純粋に、ひたむきに応援するだけだ。

 監督経験のない小久保が健闘したように、稲葉もやってくれるかもしれない。

 日本プロ野球が再び世界一の栄冠を手にする日が戻ってきてくれることを祈るばかりである。