ほーりーの野球日記

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DeNA・大和誕生で、気になるアノ選手たち

  FA市場が盛り上がりを見せている。

 大谷や平野、涌井のメジャーリーグ挑戦、野上が巨人、増井がオリックスへの移籍決定、中でも私の関心をもっとも引いたのが、記憶に新しいセ・リーグクライマックスシリーズで対戦した相手チームへのFA移籍、つまり阪神の大和のDeNAへの移籍だ。

 今シーズン、19年ぶりに日本シリーズに進出したDeNAがセンターラインの強化を図るため、長らく対戦相手として立ちはだかった選手の獲得に乗り出した。高田GMは大和の守備力を高く評価し、「守備の名手」と期待かける。大和自身も「プロで12年間、守備に自信をもってやってきて、一番評価してくれたのがDeNAさんだった」と明かし、双方にとって有意義な移籍となったに違いない。

 だが、移籍に際し大和にレギュラーの確約を与えず、高田GMはチーム内に競争を促している。ここでいう競争相手は誰か―。真っ先に頭に思い浮かんだ選手は、倉本、柴田、桑原の3選手だ。

 

 2006年の入団前から守備に定評があった大和は高卒1年目から二軍でショートのレギュラーを獲得、2009年からは守備固めや代走で出場機会を得ると、2010年には内野手登録ながら外野手としても出場機会を増やし、2013年には2番センターに定着し、外野手登録に変更した2014年にはゴールデングラブ賞を受賞、以降、ショート・セカンド・センターのセンターラインを流動的にこなし、どのポジションでも安定した守備力が評価され今回の移籍に至った。

 大和が移籍したDeNAには、全143試合にショートで出場し勝負強さが光る倉本、後半戦からレギュラーに定着した若手成長株の柴田、こちらも全143試合に出場し不動の1番打者に成長した桑原がいるが、来シーズンはこの3選手とポジションを争うことになると思われる。ラミレス監督はじめ、首脳陣は早くも頭を悩ませているかもしれない。

 

 大和の本職はショートだ。ここで比較対象となるのが倉本だが、かねてより守備に難があると指摘される倉本と守備職人と称される大和では守備力に大きな差がある。実際、守備貢献度を示すUZRでは大和が8.2で倉本が-17.0と守備力では倉本を圧倒的に上回っている。

 また、今シーズンから本格的にスイッチヒッターに挑戦すると、規定打席未到達ながら.280をマークし、2014年にはリーグトップとなる50犠打を記録するなど、多様な役割をこなせる大和に、ラミレス監督は早くも2番か7番での起用構想を明かすなど打力の面でも期待を寄せている。

 今シーズンは9番打者として上位打線への起爆剤として機能した倉本だが、大和を上回る打力を発揮しないことには、レギュラーへの道が険しくなることだろう。

 

 規定守備イニングに到達していないものの、後半戦からセカンドのポジションを獲得した柴田は、広島の菊池を上回る3.3のUZRを記録するなど、飛躍の年となった。仮に、ショート大和・セカンド柴田の二遊間が誕生すれば、12球団でもトップクラスの守備力を誇るコンビとなるだろう。

 しかし、打力では倉本には及ばない。持ち味の守備力を発揮するためには、まずは打力でのアピールが必至となるだろう。柴田が倉本を上回るとすれば、それはストライクゾーンの管理能力かもしれない。1四球あたりの三振数を示すBB/Kは倉本よりも優秀で、打力をレベルアップすればこの競争を生き残る道が拓けるかもしれない。

 

 もしかすると、もっとも安泰なのは桑原かもしれない。センターのレギュラーに定着した桑原は今シーズン、5本の先頭打者本塁打を含む13本塁打と長打力を発揮しただけでなく、全外野手でみても優れた守備成績を収めている。送球による進塁阻止を示すARMは6.1、UZRは17.7と、二つの部門で全外野手の中で最高値だった。ライトには梶谷、レフトには筒香という布陣をみても、パンチ力のある打撃と優秀な守備力を持つ桑原は、来シーズンも重要な戦力としてスターティングメンバーに名を連ねることになるだろう。

 

 打力重視ならセカンド大和、ショート倉本、センター桑原、守備重視ならショート大和、セカンド柴田、センター桑原というセンターラインが想定されるが、この激しいレギュラー争いを生き残るのはどの選手になるだろうか。

 大きな新戦力を得たDeNAベイスターズの20年越しの挑戦に向けた来シーズンの戦い方から、早くも目が離せない。