ほーりーの野球日記

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井口ロッテのキープレーヤー、藤岡裕大

  昨シーズンの新人王は中日の京田、西武の源田とそれぞれショートを主戦場とする選手だった。各球団若手のショートの台頭が目立つが、今シーズンも新たな注目株が登場した。ロッテの藤岡裕大だ。

 藤岡は亜細亜大学時代、1年春からリーグ戦出場し6度のリーグ優勝と3度の日本代表を経験した。トヨタ自動車では16年の都市対抗優勝に貢献し、翌年のドラフトでロッテから2位指名を受けて入団した。開幕戦では2番ショートでプロ初スタメン初出場を果たすと、8月21日には球団史上9人目となる新人100安打を達成するなど、ここまでルーキーながら全試合出場を続け、2番ショートに定着している。

 

◆藤岡のプレースタイルは井口監督の理想像

 藤岡のここまでの活躍で突出した点は、バントと走塁能力だ。

 犠打数は24、走塁で得点を生み出したかを表すUBRは4.1と、この2つでここまで12球団トップを記録している(8月25日時点)。井口監督就任一年目の今シーズンはここまで、昨シーズンのロッテと比べて犠打や盗塁を多用している。細かなプレースタイルを得意とする藤岡が2番打者に定着したことは、攻撃面において大きな変化をもたらした。

 

◆藤岡効果? ロッテの得点能力が急上昇

 ここまでのロッテは1番荻野、2番藤岡、3番中村、4番井上という布陣を多く採用している。リーグ5位の20盗塁を記録する荻野と28盗塁で同3位の中村の間に藤岡を挟み、走塁能力の高い選手を上位打線に置くのが今シーズンのロッテの特徴だ。

 ロッテは浜風の影響を大きく受ける球場を本拠地にしていることもあり、慢性的な本塁打不足に悩まされてきた。今シーズンもチーム本塁打数は52と12球団最下位だ。しかし、チーム打点が423で1本塁打あたりの得点は12球団トップの8.13点と、効率のいい得点の取り方ができている。なお、同じくチーム本塁打数が最下位だった昨シーズンは、チーム本塁打95本に対し455打点で1本塁打あたり4.79点だった。

 

◆藤岡の登場が井口ロッテの完成を大きく前進させた

 本塁打に頼らないが確実に得点を挙げる攻撃的スモールベースボールというのが今シーズンのロッテの特徴だ。それを実現させているのは、機動力を主体とする井口監督の期待に応える荻野と中村といった既存戦力だけでなく、12球団屈指の高い走塁技術と犠打を武器とする藤岡といった新戦力の台頭も大きいだろう。

 

 ロッテはここまでクライマックスシリーズ進出まであと一歩及ばない4位という位置にいる。シーズンが終盤に差し掛かりつつあるこの時期、ロッテの終盤の戦い方に注目だ。しかし、ロッテのこの先数年間を占うかもしれない逸材である藤岡の働きにも目が離せない。