ほーりーの野球日記

野球ニュース 個人的注目ランキング 2020年9月7日~13日

野球ニュース 個人的注目ランキング 202097日~13

f:id:horiuchi5232122:20210530150552p:plain

1位 「田沢ルール」撤廃決定

2位 巨人・原監督 球団最多となる監督通算1067勝を達成

3位 ロッテ 巨人・沢村をトレードで獲得

4位 楽天渡辺直人 今シーズン限りでの現役引退を発表

5位 巨人・菅野 連日の快挙達成 球団82年振りの開幕10連勝、

   球団最多となる通算8度目の月間MVP受賞

 

1位 「田沢ルール」撤廃決定(7日月曜日)

 プロ野球の12球団代表者会議、理事会、実行委員会が7日行われ、「田沢ルール」の撤廃が決定した。

 「田沢ルール」とは、ドラフト指名を拒否したアマチュア選手が海外リーグの球団とプロ契約を結んだ場合、FAとなっても一定期間を空けなければ、NPB球団と契約することができないというルールのこと。

 先月、埼玉武蔵ヒートベアーズに入団した田沢純一投手が、新日本石油に所属していた2008年、日本のプロ野球を経ずにメジャーリーグへの挑戦を表明し、ボストン・レッドソックスとメジャー契約を結んだことをきっかけに採用されていた。

 上原浩治氏などがこのルールに対し異議を唱えるなど、議論が再燃していた先月、選手会側が「田沢ルール」の撤廃を申し入れていた。

 今回の決定により、この制度の導入のきっかけとなった田沢純一投手、また、現在FAではないものの、パナソニックからNPBを経ずに渡米し、現在はアリゾナダイヤモンドバックス傘下に所属する吉川峻平投手のドラフト指名によるNPB球団への入団が可能となった。

 今秋のドラフトで田沢投手の指名はあるのか、さらには、将来的にアマチュアからMLB挑戦を表明する選手が続出するのか、今後の選手の動きに注目したい。

 

2位 巨人・原監督 球団最多となる監督通算1067勝を達成(11日金曜日)

 巨人の原辰徳監督が11日、球団史上最多となる監督通算1067勝目を記録した。

 ヤクルトとの14回戦、巨人の先発、戸郷翔征投手が7回1失点と試合を作ると、1-1で迎えた8回裏、坂本勇人内野手の第15号となる本塁打で試合を決めた。この勝利で原監督は、川上哲治氏が持つ監督通算勝利記録を更新した。

 タイ記録に並んだ9日の中日戦でも、坂本は3打席連続本塁打を放つ活躍を見せた。第二次原政権以降、長きに渡り不動の遊撃手に座る坂本が、節目の記録に花を添えた。

 原監督は2002年に監督に就任すると、一年目で日本一を達成。2006年に2度目、2019年に3度目の監督就任を果たした。昨年までの13シーズンで通算8度のリーグ優勝、3度の日本一を獲得。2009年のWBCでは、日本代表監督を務め、世界一を達成した。今シーズンもこれまでセ・リーグの首位を走っている。

 

3位 ロッテ 巨人・沢村をトレードで獲得(7日月曜日)

 巨人の沢村拓一投手とロッテの香月一也内野手のトレードが7日、両球団から発表された。

 ロッテは今年7月、中継ぎの一角を担っていたジャクソン投手が大麻所持などの疑いで逮捕されたことで退団するなど、優勝に向けて中継ぎ投手の強化が課題となっていた。沢村投手は今シーズン、コンディション不調などによりわずか13試合の登板にとどまっているが、2016年には最多セーブのタイトルを獲得した実績のある投手だ。

 沢村投手は入団会見があった8日に即一軍登録されると、その日の日本ハム戦の6回裏に移籍後初登板を果たした。チームが逆転した直後という大事な場面だったが、沢村はその回を3者連続三振に抑え、起用に応えた。走者を背負う場面となった2試合目の登板でも無失点に抑え、早くも中継ぎの中心選手としての地位を確立しつつある。

 トレードがきっかけで才能が開花した、あるいは復活を果たしたという例は、枚挙にいとまがない。両選手とも、このトレードをきっかけに、さらなる輝き放つことを期待したい。

 

4位 楽天渡辺直人 今シーズン限りでの現役引退を発表(12日土曜日)

 楽天は12日、渡辺直人内野手兼打撃コーチの今シーズン限りでの現役引退を発表した。先日引退を発表した阪神藤川球児投手に続き、松坂世代がまた一人、現役生活に終止符を打つ。

 渡辺は2006年に社会人・三菱ふそう川崎からドラフト5位で楽天に入団。一年目から遊撃手のレギュラーを獲得すると、それから球団の創成期を支える活躍を見せた。2010年に金銭トレードにより横浜への移籍が発表された際には、嶋基宏捕手ら当時のチームメイトが涙を流しながら、渡辺の移籍を惜しんだ。

 西武へ移籍を経て、2018年からは楽天に復帰。今シーズンからは球団初の兼任コーチを務めているが、今シーズンはここまで出場機会はない。プロ通算1134試合に出場し、853安打、打率.259を残している。

 13日の引退会見で渡辺は「優勝したい」と語った。楽天は現在、2位ロッテに5.5ゲーム、首位ソフトバンクに6.5ゲームと差をつけられている。今シーズンは新型コロナウイルスの影響で、例年3位からとなるCSの出場権が、1位と2位のみとなるため、渡辺の引退に花を添えるためにも、ここからの巻き返しを期待したい。

 

5位 巨人・菅野 連日の快挙達成 球団82年振りの開幕10連勝、球団最多となる通算8度目の月間MVP受賞

 巨人の菅野智之投手が、8日に球団82年振りとなる開幕10連勝を記録し、9日には球団最多となる通算8度目の月間MVPを受賞するという、連日の快挙を達成した。

 8日に行われた中日との16回戦、巨人は開幕10連勝を狙う菅野、中日は球団新記録となる6試合連続完投勝利を狙う大野雄大投手がそれぞれ先発。

 菅野は初回から得点圏に走者を背負いながらも7回無失点と好投。中川、デラロサと完封リレーを飾った。一方、大野は6試合連続となる完投を果たすも、坂本のタイムリーなどで2点を失い、好投手対決は菅野に軍配が上がった。

 菅野はこの勝利で開幕から無傷の10連勝。球団の開幕投手としては1938年春のヴィクトル・スタルヒン氏以来、実に82年振り。

 また、菅野は翌9日に、8月度の月間MVPの受賞も発表された。6、7月度に続く2か月連続受賞となり、これで通算8度目。松井秀喜氏が持つ球団最多受賞回数を更新した。

 なお、同賞はDeNAの佐野恵太外野手、ロッテの石川歩投手、オリックス吉田正尚外野手もそれぞれ受賞している。