野球ニュース 個人的注目ランキング 2020年2月24日~3月1日
野球ニュース 個人的注目ランキング 2020年2月24日~3月1日
1位 コロナ拡大防止のため オープン戦残り72試合を無観客で開催
2位 センバツ高校野球は予定通り開催の方針 3月4日に対策会議
3位 センバツ出場予定の明石商業 野球部長ロッテ・美馬 開幕投手に決定
FA移籍1年目の開幕投手は史上3人目の快挙ら泥酔騒ぎで謝罪
4位 MLB一年目の筒香・秋山・山口 それぞれオープン戦デビュー
5位 DeNA佐野 開幕4番が内定 「4番・左翼・主将」で筒香の後継者へ
1位 コロナ拡大防止のため オープン戦残り72試合を無観客で開催
NPBは26日、新型コロナウイルス拡大に伴い、2月29日から3月15日までの残りのオープン戦全72試合を無観客で開催することを発表した。
これまで、ジェット風船による応援禁止やファンサービスの自粛などのコロナ対策を講じてきたが、ここへきて史上初となるオープン戦無観客という苦肉の策をとったかたちだ。
12球団でいち早く声をあげたのは巨人だった。25日には東京ドームで開催予定だったヤクルトとのオープン戦2試合を無観客試合とすることを発表していた。巨人はその後、阪神、日本ハム、オリックスにも無観客試合を求めていた。結果として、全球団での無観客試合が決定した。
27日には決定後初のオープン戦が行われたが、西武の山川穂高内野手は「難しい。テンションの上げ方が…」と戸惑いを見せた。また、元巨人の上原浩治氏は、選手はファンに見られて初めて気持ちが入るとも説明しており、この状況は少なからず選手の調整に影響を与えると考えられる。
開幕まであと1か月を切った。誰も離脱することなく、無事開幕を迎えられるだろうか。
2位 センバツ高校野球は予定通り開催の方針 3月4日に対策会議
高野連は25日、第92回センバツ高校野球大会について、現時点では予定通り開催すると方針であると明かした。なお、3月4日のセンバツ運営委員会では、新型コロナウイルスの具体策を話し合う予定になっているという。(まだ先が見えないのにチケットを販売開始したのは謎)
しかし、その後大きな余波を招いているのが、27日に出された安倍晋三首相による休校要請だ。安倍首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため全国の小中高、特別支援学校を3月2日から臨時休校とするよう要請したが、それに伴いセンバツ出場予定の32校も対応に追われることとなった。
野球部も休止する学校、練習は続けるとした学校、さらには無期限で休止する学校などあるが、総じて、新型コロナウイルスの具体策が発表される3月4日を目途に最終判断を下す高校が多い印象だ。
なお、埼玉県で開催予定だった女子硬式野球選抜大会は28日、中止が決定した。野球以外の競技では、ボクシング、自転車、空手、なぎなた、少林寺拳法などの選抜大会が中止すると発表されている。
プロ野球ではオープン戦を無観客試合にするなどの対応が見られており、高校野球も何らかの対策が講じられる可能性は高いだろう。
学生競技の中でもとりわけ注目度が高い高校野球。高野連の頭のいいおじいちゃんたちの判断に関心が集まる。
3位 ロッテ・美馬 開幕投手に決定 FA移籍1年目の開幕投手は史上3人目の快挙
ロッテの井口監督は26日、開幕投手を楽天から移籍した美馬学投手に任せることを明かした。
美馬の開幕投手は、2017年以来二度目となる。また、FA移籍1年目での開幕投手は95年工藤公康(西武⇒ダイエー)、00年星野伸之(オリックス⇒阪神)以来、史上3人目となる。
ロッテには、昨シーズン開幕投手を務めた石川を筆頭に、成長著しい種市や二木といった若手投手がいる中で、昨シーズン、開幕戦を戦うソフトバンクに対し3勝を挙げ、防御率1.97と相性の良さを見せた美馬が大役を担う。
一方、ソフトバンクは、昨シーズンまで2年連続で開幕投手を務め、今シーズンも開幕投手の筆頭候補とされていた千賀滉大投手が、右前腕部の張りの影響で開幕投手を務めることが難しい状況になった。さらに、新たに開幕投手候補に名乗りを上げた東浜巨投手は、29日の阪神戦に登板し4本の本塁打を浴びるなど課題を残した。
開幕戦まで1か月を切っている。開幕初戦を取り、勢いに乗るのはどちらのチームだ。
4位 MLB一年目の筒香・秋山・山口 それぞれオープン戦デビュー
MLBでも先週からオープン戦が開幕した。日本時間24日、MLB一年目のシーズンとなるレイズの筒香嘉智外野手、レッズの秋山翔吾外野手が、ともにオープン戦初打席で初安打を記録した。
1年目のオープン戦で初打席初安打は01年のイチロー(マリナーズ)、05年の中村紀洋(ドジャース)に次いで3、4人目。また、オープン戦2戦目でもそれぞれ安打を放ち、メジャーデビュー戦から2試合連続安打も01年のイチロー(マリナーズ)、03年の松井秀喜(ヤンキース)に次ぐ3、4人目となる。
両選手が順調な滑り出しを見せた一方で、こちらもMLB一年目となるブルージェイズの山口俊投手はホロ苦いデビュー戦となった。日本時間25日にオープン戦に初登板初先発すると、2/3回を投げ3安打2四死球3失点で降板した。それでも、2戦目となる日本時間1日には3回2安打1四球3三振1失点と修正力を見せた。
大谷翔平、田中将大、菊池雄星、ダルビッシュ有、前田健太、平野佳寿と、それぞれオープン戦に出場しているが、MLB一年目の3選手の仕上がりには特に注視していきたい。
5位 DeNA佐野 開幕4番が内定 「4番・左翼・主将」で筒香の後継者へ
DeNAのラミレス監督は26日、プロ4年目の佐野恵太外野手を開幕戦で4番として起用することを明かした。
昨シーズンの佐野は自己最多となる89試合に出場した。前半戦は主に代打として勝負強さを発揮し、後半戦はクリンナップとしてスタメン出場する機会を勝ち取り、筒香が2番を務めたときには一時4番を務めた。
シーズン終了後にはキャンプキャプテンに就任してから、その後本格的に主将に就任した。今シーズンはキャンプでの実戦や練習試合、オープン戦で4番を務めている。
オープン戦ではこれまで5試合で本塁打ゼロ、打率.133と苦しんでいるが、ラミレス監督は佐野に対し「4番・左翼・主将」と筒香の後継者として期待をかける。
佐野が4番として定着すれば、ロペス、ソト、宮崎と実績のある強打者の上位におき先制力のある打線を作ることができる。あるいは、いずれかを下位において厚みのある打線も面白いだろう。新外国人選手のオースティンも好調で、不調や離脱などなくシーズンを戦うことができれば、12球団随一の打線となるかもしれない。