野球ニュース 個人的注目ランキング 2020年6月8日~14日
野球ニュース 個人的注目ランキング 2020年6月8日~14日
2位 ヤンキース サイン盗み疑惑浮上
3位 亡命のコラス ソフトバンクへの復帰希望
4位 練習試合 各球団の全開幕投手が先発
5位 巨人 新型コロナウイルス感染の坂本と大城の退院を発表
日本高野連は10日、新型コロナウイルスへの感染拡大の影響で史上初の中止となった第92回センバツ高校野球大会について、代替試合を甲子園球場で開催することを発表した。
8月10日~12日、15日~17日の全6日間、センバツに出場予定だった32校が各1試合試合を行う。原則、無観客による開催だが、控え部員や保護者、プロ野球関係者の入場は、感染状況により検討されるとのこと。また、開会式は行わず、閉会式のみリモートなどによる方法での実施を協議する。
最速151キロを誇るエースドラフト候補の中森俊介投手(明石商業)、昨年の甲子園で史上初の春夏初回先頭打者本塁打を放った今秋ドラフト上位候補の来田涼斗外野手(明石商業)、昨夏の甲子園優勝に貢献した小深田大地内野手(履正社)、昨秋の明治神宮大会の優勝投手となった高橋宏斗投手(中京大中京)、高校通算53本塁打の西川僚祐外野手(東海大相模)や47本塁打の井上朋也外野手(花咲徳栄)のスラッガーなど、センバツ出場予定校には多くの注目選手が集まる。
選手たちへの救済、さらにはアピールの場として、1試合ではあるが、記憶に残る大会になるだろう。
2位 ヤンキース サイン盗み疑惑浮上
アメリカのスポーツ情報サイト「ジ・アスレテック」が日本時間14日、ニューヨーク・ヤンキースが2017年シーズンにサイン盗みを行っていた疑惑を報じた。それによると、ニューヨーク州地方裁判所が、MLBコミッショナーがヤンキースGMに送った手紙を公開するように命じているが、その手紙に、サイン盗みの詳細が記されているのではないかと注目されているとのこと。
MLBでは、ヒューストン・アストロズとボストン・レッドソックスが、それぞれワールドシリーズを制覇したシーズンにサイン盗みを行っていたとされ、それぞれ監督解任などの処分を受けている。
この2球団の裏で、ヤンキースもサイン盗みの疑惑を持たれていたが、こちらは証拠不十分として認められず、ヤンキースは軽い処分を下されただけで終わっていた。
ヤンキースでは今年2月、サイン盗みが発覚したアストロズに対し、アーロン・ジャッジ外野手がワールドシリーズ制覇のタイトルは無価値だと非難していた。なお、ヤンキースがサイン盗みを行っていた疑惑がもたれている2017年は、ジャッジが新人シーズン本塁打記録を更新する52本塁打を記録し、新人王を獲得した年でもある。この名誉に泥を塗りかねない、重大な疑惑である。
3位 亡命のコラス ソフトバンクへの復帰希望
昨シーズンまでソフトバンクでプレーし、現在はMLBを目指し亡命しているキューバ出身のオスカー・コラス外野手がソフトバンクへの復帰を希望していることが10日、明らかになった。
コラスは今年1月、MLBを目指し亡命したことが報じられ、2月には他球団でプレーできない制限選手として公示されている。ソフトバンクはコラスを、契約する権利を持つ保留選手名簿に載せているが、コラスは契約の無効を主張しているという。
コラスは2017年、育成選手としてソフトバンクに入団。一塁手や外野手としてプレーするが、投手としても150キロに迫るストレートを投げ、「キューバの大谷」とも称される。支配下登録された昨シーズンは、初打席初本塁打を記録するなどインパクトを残した。
4位 練習試合 各球団の全開幕投手が先発
今月19日に開幕を控えたプロ野球は、12日に各地で練習試合が行われた。6試合が行われたこの日、全球団で開幕投手が先発し、最終調整を行った。
最終登板でを無失点で終えたのはソフトバンクの東浜投手、日本ハムの有原投手だった。東浜は打球が足に当たるアクシデントもあり早い回での降板となったが、異常がなければ自身初の開幕のマウンドに上がる。有原は2回に2本の長短打でピンチを招くなど5回で4安打を浴びたが、要所を締めた。巨人の菅野投手は5回を投げ2本の本塁打を浴びるも9三振を奪い、試合後は「いい調整になった」と話した。
各開幕投手が順調な仕上がりを見せる中、不安を残したのはロッテの石川投手、中日の大野投手だった。石川は初回に集中打を浴び2失点の立ち上がりで、その後も暴投や本塁打などで4回を投げ10安打8失点を喫した。大野は初回から2イニング続けて失点するなど、5回を投げ11安打6失点で降板した。
各投手の投球内容は次の通り。
読売 :菅野 5回 6安打 2失点 9三振 0四死球 (3年連続6度目)
DeNA:今永 5回 7安打 3失点 8三振 0四死球 (2年連続2度目)
阪神 :西 5回 6安打 1失点 7三振 2四死球 (2年振り2度目)
広島 :大瀬良 6回 6安打 3失点 7三振 1四死球 (2年連続2度目)
中日 :大野 5回 11安打 6失点 4三振 0四死球 (3年振り3度目)
ヤクルト :石川 4回2/3 3安打 2失点 5三振 5四死球 (3年振り9度目)
西武 :ニール 5回 8安打 6失点 1三振 3四死球 (初)
SB :東浜 3回 1安打 0失点 3三振 1四死球 (初)
楽天 :則本 5回 5安打 1失点 2三振 0四死球 (2年振り6度目)
ロッテ :石川 4回 10安打 8失点 6三振 0四死球 (2年連続2度目)
日ハム :有原 5回 4安打 0失点 2三振 1四死球 (3年振り2度目)
オリックス :山岡 5回 4安打 2失点 3三振 3四死球 (2年連続2度目)
5位 巨人 新型コロナウイルス感染の坂本と大城の退院を発表
今月3日に新型コロナウイルスへの感染が発表された巨人の坂本勇人内野手と大城卓三捕手が12日、退院したと発表された。
巨人では在籍する全選手や首脳陣、スタッフらに対し新型コロナウイルスの抗体検査を実施し、抗体が確認された数名に対しPCR検査を行ったところ、陽性反応が示されたのが、両選手だった。ともに遺伝子量は微量で、感染からかなり時間が経っていたとみられ、感染発表のから2度のPCR検査ではいずれも陰性と判定されていた。
ともに退院の翌日から練習を再開し、開幕に向けて調整を進めている。しかし、一度陽性と判定された以上、チームからは一定の距離を取らなければならず、さらに再調整も必要なため、開幕スタメンが困難であることは想像に難くない。
そんな巨人では現在、入院中の坂本の代役として、高卒3年目の湯浅大内野手や育成出身5年目の増田大輝内野手が開幕一軍入りに向けてアピールを続けている。若手の台頭で、ピンチをチャンスに変えることはできるだろうか。