野球ニュース 個人的注目ランキング 2020年11月2日~8日
野球ニュース 個人的注目ランキング 2020年11月2日~8日
1位 巨人・坂本 史上2番目の若さで通算2000本安打を達成
2位 ソフトバンク・千賀 リーグ最速で通算1000奪三振を達成
3位 阪神・スアレス、西武・増田 最多セーブのタイトルを確定
4位 オリックス・宮城 高卒新人一番乗りとなるプロ初勝利を記録
5位 自律神経失調症からの復活を目指す西武・多和田 来季構想外
1位 巨人・坂本 史上2番目の若さで通算2000本安打を達成(日曜日)
巨人の坂本勇人内野手が8日、史上53人目の通算2000本安打を達成した。
東京ドームでの試合が今季最後となるこの日、坂本は3番・ショートで先発出場。初回に二死無走者の場面で打席に立つと、4球目のスライダーをレフト戦に運び、通算2000安打を達成した。
球団生え抜きでの2000安打達成は6人目だが、本拠地での偉業達成は史上初のこと。さらに、31歳10カ月での達成は歴代2番目の年少記録、右打者としては歴代最年少。また、通算1783試合での達成は、歴代8位のスピード記録となる。
坂本のプロ初安打は入団一年目の2007年9月6日の中日戦に代打で記録。プロ8年目にリーグ最年少で通算1000本安打、11年目に史上2番目の年少記録で通算1500本安打を達成。今シーズンは史上最年少での通算2000本安打達成が期待されたが、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となったこともあり、達成はならなかった。それでも、球史に名を残す偉業達成となった。
2位 ソフトバンク・千賀 リーグ最速で通算1000奪三振を達成(水曜日)
ソフトバンクの千賀滉大投手が4日、リーグ最速で通算1000奪三振を達成した。
ロッテとの23回戦に先発した千賀は、3回に荻野から三振を奪うと、これで史上151人目の通算1000奪三振を達成。通算855回1/3イニングでの到達は、野茂英雄氏(近鉄)が持つ871イニングを上回り、リーグ史上最速記録となる。
試合は、デスパイネと栗原の本塁打もあり、2-0で勝利。千賀は8回を投げ、被安打2、9奪三振、無失点と好投し、今シーズン11勝目をマーク。防御率、勝利数、奪三振数でリーグトップに躍り出た。
千賀の通算奪三振率は10.52で、これは200回以上を投げた投手の中で歴代10位の好記録。なお、クルーンや佐々木主浩氏、藤川球児投手らクローザーが多く名を連ねる中で、千賀は唯一の先発投手となる。
3位 阪神・スアレス、西武・増田 最多セーブのタイトルを確定
阪神のロベルト・スアレス投手が4日、西武の増田達至投手が6日、それぞれ自身初となる最多セーブのタイトルを確定させた。いずれも、2位の投手が残りの試合数で単独トップのセーブ数を記録する可能性がなくなったため。
ソフトバンクから阪神に移籍したスアレスは今シーズン、24セーブを記録。シーズン途中から藤川の代役でクローザーに抜擢されると、ここまで50試合に登板し、防御率2.28と安定した成績を残している。メジャーの複数球団がスアレスの獲得を調査していると報道されており、去就が注目されている。
増田は今シーズン、ここまで33セーブを記録。2年連続で30セーブを記録し、3日には球団最多となる通算136セーブを達成するなど活躍している。シーズン途中に国内FA権を取得しており、球団は大型契約による引き留めを検討しているとも報じられている。
4位 オリックス・宮城 高卒新人一番乗りとなるプロ初勝利(金曜日)
オリックスのドラフト1位ルーキー・宮城大弥投手が6日、今シーズンの高卒新人では最速となる初勝利を挙げた。
日本ハムとの24回戦に先発した宮城は、初回にミスが絡み2点を失う苦しい立ち上がりとなった。それでも、2回以降は立ち直り、4回には三者連続三振の力投を見せた。
5回に同点打を許し、宮城はこの回を投げ終えて降板。それでも、直後のオリックスの攻撃で、宮城と同じく高卒新人でドラフト2位入団の紅林弘太郎内野手が勝ち越しタイムリーを放ち、宮城は勝ち投手の権利を手にした。結局、この一点が決勝点となり、宮城はプロ初勝利を飾った。高卒新人が勝利と決勝打を記録するのは、球団として64年ぶりの快挙。
またこの試合は、今シーズン限りでの引退を表明している山崎勝己捕手にとっての引退試合でもあった。高卒新人2人が、チームをけん引したベテラン捕手の引退に花を添えた。
5位 自律神経失調症からの復活を目指す西武・多和田 来季構想外(月曜日)
西武の多和田真三郎投手が、来季の戦力構想から外れていることが2日、明らかになった。
多和田は2015年にドラフト1位で西武ライオンズに入団すると、3年目の2018年に最多勝を獲得。2019年は開幕投手を務めるも、9月に頻脈性不整脈と診断を受けた。
その後、自律神経失調症であることが判明し、一時、契約保留選手となっていた。今年7月に支配下契約を結ぶと、8月には2軍戦で登板を果たし、一軍復帰を目指していた。
西武の渡辺久信GMは多和田に対し、病気の完治が最優先とし、育成選手として再契約することを示唆した。また、多和田自身も「野球を続けていくことができればと思っています」と、現役続行に意欲を示している。